連携してよりよいものを!チーム医療を構成するメンバー

病院で働くのは医師だけではありません。看護師や薬剤師もいますし、それ以外にも管理栄養士や歯科衛生士・理学療法士・診療放射線技師などさまざまな分野のエキスパートたちが働いているのです。このような異なる職種の専門職たちが連携して治療やケアに当たること、それがチーム医療という考え方です。

そのメンバーにはあなた自身やその家族も含まれています。その病気や怪我でどのように痛いのが・どの部分が痛むのかなど、本当に分かるのはあなたしかいませんし、あなたの普段の生活や身の回りのことを伝えられるのはあなたの家族だけです。

医師や看護師は必須メンバーですが、その他のメンバーはあなたの病気や怪我の種類・症状によって違ってきます。食欲が無くなったり栄養不足に陥っているのであれば管理栄養士や歯科医師・歯科衛生士などが関わってきますし、病気で日常生活が脅かされることによる落ち込みや絶望感がある患者にはリンパドレナージセラピストや心理士などのメンバーが加わります。病気や怪我により足が失われたと言う場合には義肢装具士や理学療法士の出番です。医師だけではカバーしきれない専門分野を補ってもらうことで、治療やケアの質を上げるのです。

あなたもメンバーの一人です。何を望むのか・どこが痛いのか・どういった不安ガあるのかなどあなた自身の気持ちをしっかり伝えてください。それによってチームの編成も変わってきます。病気や怪我へのアプローチ方法も異なってきます。それぞれの専門スキルが活かされることで、入院中・通院中の患者の生活の質が維持され、向上されるのです。患者本人もメンバーに加わることで患者自身の思いを尊重した療養の実現が可能となるのです。