歯医者さんの治療に苦手意識のある方へ

成人日本人の多くは歯周病を患っており、80歳でなお自分の歯を20本保持している人はまだまだ少数派です。日本人は身だしなみ、特に悪臭の排除に力を入れる傾向がありますが、オーラルケアや口臭対策という面から見るとまだまだ発展途上の国です。

口に関する悩みは歯医者さんに相談します。近年、歯医者さんは一般治療よりも口内トラブルの予防に力を入れており、定期健診を受けることを勧めています。

食べ物を取り入れる口は、全身の健康に関わっています。そのためとても重要な器官です。歯が抜けてしまうと認知症の発症リスクが高まるという研究結果も出ていることから、健康に生きるためには歯や口が大切であることはご理解いただけるでしょう。

歯や口内のトラブルを相談する歯医者さんに皆さんはどのようなイメージを抱いているでしょうか?

歯医者さんに対して苦手意識を持っている人が多いことは事実です。本記事では、多くの人が持つ歯医者さんへの苦手意識を解消できるよう、歯医者さんが考えている患者さんへの心遣いをご紹介します。

今や患者への「丁寧な説明」は常識

Horizontal color close-up image of dentist tools and dentist's chair in the background.

歯医者さんへの苦手意識ができる理由のひとつに「何をされるか分からない」という点が挙げられます。何も道具を使わず、自分の口の中を見ることはできませんよね?このように、口の中は自分ですぐに確認ができない部分です。

また、歯医者さんで使われる道具は、どのような使い方をするのか一目見てわかるものばかりではありません。人は、なじみのないものには本能的に恐怖を感じます。恐怖を感じると脈拍が速くなり、血圧も高くなってしまいます。高血圧症の人はもとより、そうでない人も血圧が上がってしまうと大変危険で、治療に悪影響が発生します。

患者さんの緊張感をやわらげるためたにも、口腔内の状態や、今後の治療方針について、患者に対し丁寧に説明をするのは今や常識となっています。分からないことや不安な点があればすぐ申し出てもらうことで、安心して治療を受けられるように対応しています。治療方針に納得し、患者さんの同意を得たうえで治療が開始されます。

歯医者さんによっては、使用する器具に触れさせ、どのようなものであるか見てもらい、恐怖感をやわらげる取り組みをしていることもあります。以前、歯医者さんで嫌な思いをしたという人は、患者さんへの説明を重視していると掲げる歯医者さんに行けばその不安もなく、安心して治療を受けられる可能性が高まります。

患者の多様なニーズに対応している

Modern dental practice. Dental chair and other accessories used by dentists
【無痛治療】
誰にとっても痛みとは恐ろしいものです。口の中には太い血管があり、水分がある環境という関係上、傷ついた場合も治りにくいという特徴があります。そのため、ほかの部位の痛みには鈍感な人も、口内に感じる痛みには強い恐怖感と忌避感を抱きます。

治療中の痛みを感じたくない人は、無痛治療を行っている歯医者さんを探しましょう。麻酔を使って感覚を鈍くさせるため、痛みを感じづらくなることが特徴です。

無痛治療には複数の麻酔が用いられることがほとんどです。簡単な治療であれば一種類のみの場合もありますが、どのような場合も最初に用いられるのはクリーム状あるいは軟膏タイプの麻酔です。塗り込むだけで麻酔が完了します。親知らずの抜歯などの場合には、さらに注射で麻酔を注入しますが、先に塗布した麻酔のおかげで痛みはほとんど感じません。
越智歯科
【完全個室】
日本ではいまだに、複数の患者さんを同時進行で診察することがほとんどですが、歯科先進地域であるヨーロッパでは診察の完全個室がスタンダードです。日本でも一部の歯医者では完全個室が用意され、いつ相談に行っても自分のプライバシーを守ったうえで診療が可能です。

完全個室の歯医者さんは日本にはまだ少ないですが、福山駅からほど近いこちらの歯医者(越智歯科昭和町医院)では、完全個室の診察室を持っています。こちらは2015年に開院したばかりの新しい歯医者さんで、完全個室のほかにも予防歯科やメンテナンスという点で高い評価を受けています。

ほかにもさまざまな配慮があります。それぞれの歯医者さんは、多用な患者さんのニーズに応えるべく、さまざまな心遣いをしています。歯医者さんを探すときには、患者さんへどのような配慮をしているか確認してみると、信頼できる歯医者さんに出会えるかもしれません。