顔面神経麻痺とはどんな病気?どのような治療方法があるの?

鏡を見る女性

ある日突然、顔に違和感が生じ、飲み物が口から洩れるようにこぼれ出すようになる・・・これは誰にでも起こりうる「顔面神経麻痺」という病気の症状です。顔面神経麻痺は年齢や性別にかかわらず、またほとんどの場合、前触れなく引き起こされます。今回はそんな顔面神経麻痺の症状と原因、また治療方法の例についてお伝えしていきます。

顔面神経麻痺の主な症状

顔面神経麻痺は、顔の各部位に繋がる神経に異常が生じ、顔の筋肉が思うように動かせなくなる病気です。通常、顔面の左右どちらか半分に起こります。口の端が垂れ下がり口に含んだ飲み物がこぼれる、片目を閉じることができなくなるなどがよくある症状です。また、耳の下部に強い痛みを感じることも多いです。自分の意志で顔面の筋肉を動かすことができないため、麻痺が生じた部位が引きつったり、反対にだらりと力なく垂れ下がったりします。見た目にも大きく影響がでるだけでなく、日常生活にも支障が出ます。

そのほか、麻痺が生じた側の味覚がなくなったり、涙が出にくくなるなども典型的な症状です。

顔面神経麻痺の主な原因

後天的な顔面神経麻痺の原因は、主に「手術の後遺症」、「ウイルスの神経感染」、「突発性の神経炎症」です。前触れなく突然顔面に異常が生じる場合は、ほとんどがウイルス感染によるものか、突発性の神経炎症によるものです。

ウイルス感染や神経炎症が原因の顔面神経麻痺の治療は、ステロイドなどを投与する「薬物療法」によって行われます。回復するかどうかは個人差が大きく、治療を行ってもなかなか改善がみられない場合もあります。

いずれにせよ、治療開始が早期であればあるほど回復の見込みは高くなるので、少しでも異常がみられたら、速やかに医療機関などを受診することがすすめられます。

鍼による顔面神経麻痺の治療

顔の鍼治療上記でお伝えした通り、顔面神経麻痺は医療機関で治療を開始すれば必ず改善がみられるというものではありません。薬剤の投与で効果がみられない場合、そのほかの選択肢として、鍼による治療が注目されています。

顔面神経麻痺は、顔面の神経が断裂や炎症を起こし、正常に信号を伝達することが出来なくなった状態です。鍼治療では患部に直接鍼を打つのではなく、様々なツボにごく細い鍼を打って体の機能や回復力を補い、治癒を目指します。病院では治らなかった顔面神経麻痺が驚くほど回復した、という症例も多くあります。一例ですが、大阪にある安藤鍼灸院で治療を受けた患者の中には、大学病院では回復の見込みがないと言われながらも、鍼治療により普段通りの生活をおくれるほどに回復した例もあるそうです。大阪で顔面神経麻痺の鍼治療を考えている場合、このような鍼灸院を選ぶと良いでしょう。

顔面神経麻痺は原因がはっきりと断定できない場合も多く、医療機関での治療がすべてではありません。もし発症した場合、鍼治療も有力な治療方法の1つとして、検討してみると良いかと思います。