罹患数が急増?前立腺がんにはPSA検診を

前立腺がんは2025年には日本人で2番目に罹患数の多いがんの種類といわれています。その理由として、食文化の欧米化が言われるほかに、PSA検診が徐々に浸透してきていることも一因と考えられます。

PSA高値が診断されたら病院へ受診し、直腸診と前立腺超音波検査を受けさらに、前立腺生検を行います。生検は約20分程度で済み、病院によっては日帰りでも可能です。生検により診断がついたら、続いてCT検査により転移の有無を診断し、病期決定となります。限局性であれば、手術にて摘出術もしくは、放射線治療を行うことで根治を得ることができる。現在では手術治療において唯一ロボット手術が保険診療となっており、放射線治療においても先進医療としての陽子線治療を受けることも可能です。つまり、先進の治療が日々進歩している状況と考えられます。転移進行性となってからの治療には内分泌治療を行いますが、根治を果たすことは不可能とされています。

ここで、PSAの値は疾患の進行を非常に鋭敏に表しているので、検診を受けることによってその的中感度は高く、早期発見に大変役立っています。そのことから、転移をきたす前の早期の段階での発見が非常に大切ですのでPSA検診を強く進めたいと思います。